東哉(とうさい)のウェブサイトをご覧いただきありがとうございます。
弊店は、陶器や磁器を製造・販売する京都の清水焼(きよみずやき)専門店です。手造り・手描きの独自のデザインは、開業以来約100年間たくさんの方々にご愛顧頂いております。
永年に渡り同じデザインで造り続けているものは、破損の買い足しもでき、またお客様のお好みに合わせたオリジナルデザイン(素地、造形、絵柄)で受注製作することもできます。
陶芸の奥深い美しさにふれ、自由な発想と感性で四季に合わせた和食器をお使いになり、潤いのある生活をお送りいただきたく、そのお手伝いが出来ればと日々思っております。

東哉の成り立ち
大正8年(1919)初代陶哉により洛東清水音羽山麓に於いて創窯され、昭和11年(1936)、先代東哉により銀座へ売舗を開設。
伝統的な京焼きを基としつつ、京都の雅を失うことなく、東京の粋を取り入れた創作を続け、多くの方々にご愛顧いただき現在に至っております。
東哉の作品は、清水寺のふもとの工房で意匠創作され、熟練した職人によって生み出された巧芸品でございます。
四季のあるデザインや造形のバリエーションの豊富さは、日本のうつわ独特の良さと存じます。このような洗練された日本文化と美意識を大切にしつつ、現代にも合ったものをと創作しております。
⚫︎受賞歴
1957年 ミラノ・トリエンナーレ展金賞受賞
1958年 ブリュッセル万国博覧会 グランプリ金賞第二回通産省グッドデザインに選定 等

二代目 山田東哉について
⚫︎1948年(S23)
先代・山田東哉の長男として京都に生まれる
⚫︎1966年(S41)
同志社高校卒業
武蔵野美術大学工芸工業デザイン科入学
インダストリアルデザイン科卒業
デンマーク国立美術大学(クンスト・ハンド・ヴェアク・スコーレン)陶芸科に留学
⚫︎1971年(S46)
当大学の教授で、有名な陶芸家であったフィン・リュンゴード氏に誘われて、製作助手となり、スウェーデン、その他での彼の個展を手伝う。又、世界各国の美術系学生を対象としたデンマーク・サマー・デザイン・スクールでフィン教授について、陶芸科の講師を務める。
同年末、帰国
⚫︎1972年(S47)
(株)巧芸陶舗 東哉に入り父の手伝いを始める
⚫︎2001年(H13)
当主となる
茶の湯の稽古は祖父以来関係の深かった武者小路千家と定め、先代有隣斎宗匠の下に入門させて頂き、直門官和会会員として現在に至る

小津安二郎監督と東哉
小津安二郎監督は黒澤明監督と並び世界的に評価される日本映画の巨匠として知られています。
小津監督の映画の美しさを支えた小津組のなかで「巧芸考選」というスタッフが東哉の先代当主 山田隼生であり、山田は小津監督の要望に応え、大道具でもなく小道具でもなく、芸術、工芸など日本文化のアドバイスに務めました。
お茶に関する事や床の間の花器など、小津監督独自のカメラアングルの低さからみたテーブル上の器の置き方なども示唆。
何物でも本物にこだわる小津監督は、ちょっと端しか映らないものでも偽物を嫌い常に本物を用意させたそうです。

歌舞伎役者さんと東哉
東哉には歌舞伎役者さん達から折々にご用命を頂戴し、作らせて頂いた品々が色々と残っています。
祖父の頃のもので見本として残しておいたものでは、六代目菊五郎さんが五代目の追善にお配りになられた菊三島の茶碗(写真上)や、八世団十郎百年と九世団十郎五十年追善記念の際に作らせて頂いたお皿(写真下)等々、往時を偲ばせます。
東哉京都売舗の工房には陶器や磁器に絵付をする絵場と上絵窯があり、絵付け師がひとつひとつ丁寧に時間をかけて仕上げていきます。絵場の窓からは裏庭の桜や四季折々の木々や草花が見えます。それらを見たり、想像力を働かせながら絵付しています。その様子を少しご紹介致します。

店舗情報
東哉店舗は京都・清水店と東京・銀座店舗の2店舗で営業しております。
東哉の作品を実際にお手に取って見ていただけます。またオンラインサイトに掲載されていない作品も多く揃えておりますので、ぜひお立ち寄りください。
皆様のご来店をお待ちしております。